2006年3月19日 (日)

3月は引っ越しの季節

 いつも当ブログをご愛読いただきありがとうございます。おかげをもちましてアクセス数も10000件に迫りつつあるのですが、さまざまな見地から鑑みまして、このたび当ブログを引っ越すことになりました。しばらくこのページは残しますが、基本的に今後、更新作業を行う予定はありません。
 常連の皆様方には大変ご不便をおかけしますが、今後はこちらのブログにて、装いも新たに、より見応え読み応えのある執筆を続けていく所存ですので、これに懲りず訪れていただければ幸いです。
 新サイトへの皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。

                     ADAKEN

新サイト「オタクの目」

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2006年3月 2日 (木)

さらばasahiパソコン

 正直な話、びっくりした。普段通りに何気なくコンビニの雑誌コーナーで手に取ろうとした「asahiパソコン」。表紙が真っ赤。引き出してみると中央に「終了してもよろしいですか」というウインドウの絵。異様な装丁のその本を開くと「休刊」という文字が。しかも通算399号という何とも狂おしい数字での終止符。苦渋の決断だったことがよくわかる。
 いま雑誌業界では、2007年問題というのが騒がれていると聞く。団塊の世代が一斉に定年退職を迎えるのがこの時期から始まるとされているわけで、日本経済全般に及ぶ問題でもあるのだが、雑誌・出版業界にとっては一大転機になるというのだ。何となれば、駅の売店でスポーツ紙や雑誌を買って電車の中で読むというのは、これまでごくありふれた情景だったわけだが、それを支えてきたのが団塊の世代である。その人たちが定年を迎えれば、通勤電車に乗ることもなくなり、駅での販売部数も当然その分、減ることになる。

 実際、現状を見渡せば、電車の中で雑誌を読んでいる人は意外なほど少ないことに気付く。代わってありふれた情景となっているのは、ケータイ電話の画面にのめり込んでいる乗客の姿である。
 NHKの「BSマンガ夜話」などでおなじみのオタキング・岡田斗志夫氏が先日あるイベントで話していたが、いまの一般家庭では、本棚がない家が増えているのだそうだ。マンガも雑誌こそ買っても、単行本にまで手を出すのはそれだけで「マニア」「オタク」になってしまうのだそうだ。
 そんな、ただでさえ売り上げが落ちている雑誌業界において、パソコンなどデジタル関連を扱う雑誌はさらに深刻だ。新製品などの情報は、メーカーから発表される前からネットにいくつもアップされ、日々更新されていく。こうしたものに興味がある消費者は当然、ネットで情報を求めていくわけで、そこに雑誌が介在する余地はほとんどない。「asahiパソコン」のような月2回発行というタームではとても追いつかないのである。
 そうした雑誌が生き残る道は、速報性のある内容ではフォローしづらい、より専門性の高い、密度のある情報を書きつづっていくくらいしか残されていない。しかし、「asahiパソコン」は駅の売店においてあるような、専門的な話までは求めない客層が相手の雑誌である。もはや時代がその存在を許していないのである。
 思えば今日のような、マニアではなく一般の人々がパソコンやデジタル家電に興味を持つようになる一助となったものの一つが「asahiパソコン」だったと思う。こうしたメディアが導き出した結果が、そのメディア自らの存在を拒否してしまうという現象に至ってしまったのは何とも皮肉な話である。

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2006年1月28日 (土)

あなたもプチクリわたしもプチクリ

 岡田斗司夫著「プチクリ」を一気に読んだ。
 著者はご存じ「オタキング」。オタク文化に興味を持っている人なら知らない人がいない(ハズ?)のカリスマである。しかし、この本に関する限り、オタクにとどまらず、万民必読の名著である。
 「何かを表現したい」「こんなおもしろいことを誰かに伝えたい」。これがプチクリの原点。「好き=才能」というシンプルな定義。素直に読んで、素直にだまされて、素直に行動に移したくなる内容。さすが「大学教授・岡田斗司夫」だ。
 特定の物事にこだわり、それを深く深く深く探求していくのがオタクの基本という認識が世には広がりつつある。しかしこれとはまったく対照的に、岡田氏がこの本で語っているように、興味を持ったことは手当たり次第に首をつっこんでいくのもオタクの様式なのである。それはオタクを自称する私にも激しく身に覚えがある。自分の興味がある事象を挙げると、特撮、アニメ、PC、AV機器、鉄道、サッカー、阪神タイガース、日本映画(喜劇限定)、大河ドラマ、日本史、なつかしドラマなどなど、挙げ出すと果てしなくなる。そしてこれらの趣味を共有する誰かに自分の気持ちを伝えたい。これはもう言わずもがなのプチクリというわけだ。
 オタク文化に限らず、今自分がものすごくハマっていることを誰かに伝えようとした時点でそれはプチクリなのである。
 こうしてブログを書いているのはまさにプチクリ。そんなブロガーの強い応援の手となる一冊である。

岡田斗司夫のプチクリ日記

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2005年11月26日 (土)

「懐かしの昭和こども新聞」

kodomoshinbun 先日向かいのコンビニで見つけたムック、「懐かしの昭和こども新聞」です。
今やこの手の“なつかし”本、グッズは世にあふれ放題なわけですが、この一冊に限っては結構できのいい内容です。

 昭和38年(1963年)から53年(78年)までの、こどもの間における「事件」やはやりものをニュース仕立てで羅列していくという構成で、「鉄腕アトムついに登場」(38年)、「東京オリンピック、華麗に開幕」(39年)、「人類ついに月に立つ」(44年)、「大阪万博 世紀の開幕」(45年)、「花の中三トリオ誕生」(48年)といった時代を象徴する出来事を当時のこどもの感覚で紹介。さらに、「正しいシェーとは」(41年)「大論争 ピーターは男か女か」(44年)、「お色気テレビに鼻血ブー!?」(45年)「ガム10円値上げを許すな」(45年・社説)、「浅間山荘事件に怒り噴出 TVは事件報道一色、ぼくらの番組を返せ」(47年)などといった、この時代をこどもとして経験した世代にとっては身につまされるネタをふんだんに取り上げている。
 今年は戦後60年ということで、NHKあたりが、昔の白黒映像を掘り出して懐かしもうという番組を多く放送しているが、こうしたこども文化に触れたもなはあまり多くないし、公共放送の性質上、表現しずらい面がある。そういう意味でもこの本は貴重な1冊であり、また、濃い物好きのオタク心に答えうる仕上がりになっている。
 中でも私が驚いたのは、「狙われるビンジュース自販機」(41年)という記事。お金を入れて、縦長のとびらを開けてビンジュースを引っ張り出すという仕掛けの、懐かしいタイプの自販機の、ビンの中身のジュースだけがなくなるという事件が頻発したという話だ。犯行の手口は、家にある栓抜きと紙コップを自販機まで持って行き、お金を入れずにとびらを開けて、中に入っているビンを引き出すことなく栓だけを抜いて、横になっているビンから出てくるジュースを紙コップですくっていただき!という原理。
 最近の若い人には何が何だかさっぱりの話だろうが、30代から40代のあたりにとっては見事にツボにはまる事件ではなかろうか。

 こんな内容のネタが満載。ご興味のある方はこちらからどうぞ。

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