2006年3月19日 (日)

3月は引っ越しの季節

 いつも当ブログをご愛読いただきありがとうございます。おかげをもちましてアクセス数も10000件に迫りつつあるのですが、さまざまな見地から鑑みまして、このたび当ブログを引っ越すことになりました。しばらくこのページは残しますが、基本的に今後、更新作業を行う予定はありません。
 常連の皆様方には大変ご不便をおかけしますが、今後はこちらのブログにて、装いも新たに、より見応え読み応えのある執筆を続けていく所存ですので、これに懲りず訪れていただければ幸いです。
 新サイトへの皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。

                     ADAKEN

新サイト「オタクの目」

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2006年3月 2日 (木)

県庁の星

 かつて伊丹十三監督の「スーパーの女」という映画があった。スーパーマーケットに通うのが日課の中年の主婦が、スーパーを経営している幼なじみの男の誘いがきっかけで、寂れた店を立て直していくというサクセスストーリーだ。数ある伊丹作品の中でも最高傑作の喜劇だと私は思っている。
 その最高傑作の雰囲気を漂わせつつ、まったく違う切り口で作った作品が、西谷弘初監督作となる「県庁の星」だ。(以下ネタバレあり、見たくない方はスルーしてください)
 某県が立ち上げた一大公共事業の実現に向け、民間企業との人事交流と銘打って地場の寂れたスーパーに派遣されたエリート官僚・野村(織田裕二)。その教育係に指名された“裏店長”の異名を持つパート従業員・二宮(柴咲コウ)。
 役所の仕事との勝手の違いにとまどう野村は当初、二宮ら従業員と対立。店の問題点を指摘した改善プランを作成するも、全員からそっぽを向かれ、自分のアイデアで企画した高級弁当も大失敗。そんな折、ある事件をきっかけに県の方針が変わり、野村は出世コースから外され婚約者からも離縁され、孤立のどん底に突き落とされる。一方スーパーでは、経営管理のまずさから保健所や消防署などに改善命令を突きつけられて窮地に立たされる。二宮はわらをもすがる思いで、野村が残した改善プランに目を通し、行方知れずだった野村を見つけ出し、スーパーに呼び戻す。そこから、スーパー再生のための大作戦が始まる・・・。(中略)
 やがて県庁に戻った野村は、スーパーを再生させた経験を生かして巨大公共事業の無駄を暴き、計画の改善を主張する。そして・・・。

 と、ざっとこのような内容。
 売れ残った惣菜を生かして安い弁当に流用するというネタが出てくるが、まさに「スーパーの女」からの“インスパイア”だろう。店員のユニフォームのデザインなどもだいぶ同作品を意識しているように思える。
 また、挫折して行方不明になった野村の居場所を、二宮が何の問題もなく見つけ出してしまうという設定にはどうしても無理がある。さらにその場で二宮が野村に風邪薬を渡すというのもずいぶんと用意がよすぎる。
 そんな、いくつかのつっこみどころはあるが、後半にかけてはテンポもよく、満足な作品に仕上がっていたと思う。そして、ハッピーエンドをちらつかせつつも、最後の最後、「現実は映画のようにはうまくいわけではないぞ」という作り手のメッセージが込められた締め方は、何とも心憎かった。

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2006年1月22日 (日)

悪魔が番組の救世主?

 先週から始まったNHKの新番組「つながるテレビ@ヒューマン」。前回放送分についてはここで厳しく批判したが、放送終了後にTBが載ってくれたおかげで、放送翌日の当ブログのページビューは過去最高となるという思わぬ効果があった。
 その恩に報いるわけではないが、2回目の今回は前回よりずっと楽しめた。その最大の要因はなんといっても相撲解説のプロフェッショナル・デーモン小暮閣下の存在だ。閣下の相撲解説は深く専門的でありながら実にわかりやすく、北の●士などのくだらない話よりも聞いていて気持ちがいい。相撲のコーナー以外でも要所要所のつっこみ方も悪魔ならではのグッドセンスだった。
 冒頭の、ホリエモンショックで大損を被った個人投資家の話もおもしろかった。夢の元手を失って落ち込みまくっている人と、ライブドアの復活を信じてやっまない痛々しい楽天家の対照的な表情が生々しかった。果たしてこの2人は来週以降、どんな人生を送るのだろうか。
 西原理恵子画伯の不規則発言は相変わらず。スタッフの緊張が伝わってくる。
 番組進行のグダグダ感は相変わらずだが、下手に平然としない方がいいのかもしれない。先週はどうなるかと思ったが、明るい「きざし↑」も見えてきた。しばし見守っていくか。


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2006年1月21日 (土)

ツボは「筆耕係」

 映画「THE有頂天ホテル」を見た。
 三谷イズム炸裂の、豪華キャストてんこ盛り(こんなベタ表現が実によく似合う)作品である。
 とにかく役者の使い方が贅沢。主役の役所広司を筆頭に、大河ドラマの主役経験者が4人(厳密に言うと5人、役所さんは違うよ)名を連ね、「古畑任三郎」や「新選組!」など三谷作品ではおなじみの面々がこれでもかというぐらいに登場してくる。
 これだけオールスターキャストがそろうと、概して個々の役者の出番はほんのさわり程度とか、単なるサービスカットの寄せ集めになりがちなのだが、この作品ではそんな手抜きを一切許さない。香取慎吾のギターに合わせて西田敏行が裸で踊るシーンや、角野卓造が半狂乱状態で携帯電話を踏みつぶす場面などはもう見事というしかない。ただ金をかけただけのどこかのヤマトとかいうのとは比較にならない。
 また、佐藤浩市が香取慎吾を抱きしめるところとか、佐藤がドアマン姿に扮してが相良一之と絡むシーンなどは、「新選組!」ファンの心をくすぐる。
 中でも感心したのは、筆耕係のオダギリジョー。まず、ホテルに「筆耕係」という身分があることを知っている人がどれほどいるだろう。結婚式の招待状や、宴会場などのとば口に立っている看板などの筆書きを手がけているのだが、おそらく映画やドラマにこの職業が出てくるのはこの作品が史上初だろう。三谷幸喜の執拗なまでの細かい取材のたまものだ。
 オダギリの演技も、意外といっては失礼だが、実にはまっていた。「新選組!」では少ないせりふでクールな役どころの斉藤一を演じたのとは対照的に、今回は職人はだしのまじめで陰気な小心者。今後も三枚目に挑戦して欲しいところだ。

 全編2時間20分と、邦画(特に喜劇)としては異例の長さだが、そんな感じはみじんもさせない軽快なテンポで話は進んでいく。ただ、「あれ?このシーンどういう展開だったんだっけ」とついて行くのに必死な箇所もないではない。もう一度確認したい、そんな気持ちを巧妙に引き出す、にくい作りもかいま見える映画だった。

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2006年1月16日 (月)

ドラマはドラマ、原作は原作

 先週から始まった大河ドラマ「功名が辻」、世間の評判は可もなく不可もなくといったところか(ビデオリサーチの数字はもはや当てにならないが)。先般ここに書いたように、、オープニングの斬新さは図ったように視聴者の虚をついた。一方で「舘・信長」には厳しい声が強い。
 そこで、今後の展開を先取りすべく、遅ればせながら司馬遼太郎の原作を読むことにした。すると、ドラマとあまりにずれていることに驚いた。ドラマの出だしは桶狭間の合戦からだったが、原作は信長が美濃攻めを終え岐阜に居を構えたところから始まる。山内一豊が千代と出会い結婚するのもそのあとであり、一豊が秀吉に仕官するのもこのあとで、千代がそうし向けたということになっている。さらにドラマでは佐久間良子扮する法秀院が一豊の母ということになっているが、原作では千代の母が法秀院で、母娘そろって不破市之丞の元に身を寄せているところから始まっている。
 果たして、これを持って「でたらめなドラマだ」と切り捨ててしまっていいのだろうか。

 かの「電車男」には初出の2chの書き込みを元として、単行本、映画、連続ドラマ、朗読劇など複数のメディアで展開されているのはご存じの通りだが、いずれも元の書き込みとは微妙な違いがある。とくに、元ネタとドラマを比べると、要所は所々押さえているものの、結末までの展開はまるで異なっている。それは、元ネタだけでは11回分のドラマとしてはボリュームが少ないことや、芝居では出しにくい2ch独特の表現といったメディアごとの特性の違いに起因するところが多い。それでも、ドラマはドラマでラブコメディーとしての受けは十分だった。

 そうした意味で、「功名が辻」も、50回続くドラマと文庫本4冊分の原作との間に違いが出てくるのは当然なのだ。むしろ双方の違いを楽しむ姿勢が肝要である(納得できなければチャンネルを変えればよい)。

 と、長々と前置きしたところで、第2回。冒頭、山内を「やまうのうち」と呼ばず「やまうち」と呼ぶ理由を説明。こういうことは最初が肝心だ。そして、いきなり明智光秀(板東三津五郎)登場。このあたりも原作にはないのだが、同じ司馬作品「国盗り物語」に通じる世界観が感じ取れて興味深い。
 第1回では佐久間良子が見事な存在感を示していたが、今回その存在感をものの見事に奪い取ったのは誰あろう、幼少の千代を演じきった永井杏であることに異論はなかろう。戦国の世のさなかであまりに反戦思想が強いという役回りは少々気になる(これは脚本のせいだろう)が、せりふ回しといい表情の豊かさといい、今回でお役ご免なのが何とも惜しまれる。最後の最後に登場した仲間由紀恵も、さぞプレッシャーがかかることだろう。

 その意味で来週が実に心配である。

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2006年1月14日 (土)

つながらないテレビ@ヒューマン

 NHKがブログ連動番組「つながるテレビ@ヒューマン」を放送開始した。
 今年はブログが一気に一般化するのだろうが、公共放送がこうしたことを始めたことで、そのスピードは一段と上がりそうだ。


 と、期待してみたのだが、なんだこれ。

 せっかく開設している番組ブログに、放送中トラックバックが全然つかないとは。荒らし防止のためNHKサイドでコントロールしているのだろうが、これではブログの特性が完全に死んでしまっているではないか。これでは通常の情報番組とさして変わらない。

 テクノラティあたりを見るといま一番使われているキーワードというのがずらっと出てくるのだが、この番組の売りとされる「きざし↑」の中に並んでいる言葉とほとんどかみ合わない。それは特定企業や商品名が出せないというNHKのご都合のせいだろう。NHKスタッフもその辺をわかっているらしいが、それがかえって「プロセッサー搭載」(Macとかインテルとかいえないのか)などという何が何だかわからない言葉になって現れてしまっている。

 そんな制約のせいか、扱うネタがもう一つ楽しくない。唯一うけたのはゲスト・西原理恵子画伯の不規則発言くらい。せっかくNHK選りすぐりの美人アナがそろっているのだから、もっとはじけた内容にして欲しいところだ。

 商品名の扱いなどに特別ルールを設けるとか、視聴者とのインタラクティブ性を強めるとか、もう1枚も2枚も殻を破らないことには、せっかくの試みも短命に終わるだろう。

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今度はウルトラQ同窓会

 時に平成のこどもたちをほったらかしにし、昭和のこどもたちの心をくすぐる「ウルトラマンマックス」。今週もまたやってくれた。
 冒頭、いつもと違う、でも遠い昔に見た気がするオープニングとともに、怪獣はなぜ現れるかをテーマにした討論番組から始まる。討論参加者は、レギュラーの桜井浩子扮するヨシナガ教授と、赤星昇一郎扮する評論家(こいつはどうでもいい)。それにSF作家佐橋健児、演じるはあの佐原健二。その番組を非番のカイト・ミズキ両隊員が喫茶店のテレビで見ている。その店のマスターを西条康彦が演じている。
 そう、佐原健二=万城目淳、桜井浩子=江戸川由利子、西条康彦=戸川一平、ウルトラQ三役そろい踏みである。
 討論番組の放送中、テレビ局に近い渋谷に怪獣ゲロンガ(ネロンガじゃねえのか)が出現。出動命令を受けた両隊員が店を出る間際、マスターが「あの怪獣、歯が一本折れてるでしょ。あれ、わたしが40年前に私がやったんです」と、気になる言葉を伝える。また討論中、佐橋も「わたしは以前あの怪獣を見た」と。
 そして話は1964年、特撮ドラマ「アンバランス」の撮影ロケ現場に飛ぶ。若き日の3人(役者はもちろん別)と監督(満田かずほ、本人役?)らがかたらう。「この番組、タイトルが変わるらしいよ。ウルトラQに」「これからは毎週怪獣が出てくるようになる」などと、トリビアなネタ(オタクには常識だが)や、その後の怪獣ブームを予感させるセリフがぽろぽろと。

 そして、撮影現場のトンネルの中でゲロンガに遭遇。本物の怪獣に驚きつつ、必死で立ち向かう3人の姿を撮影するも、怪獣の吐いた火の玉により映写機ごと灰に。一平が振り回した照明機材が怪獣の歯を砕き、怪獣がひるんだ隙にトンネルを脱出する。

 回想を終えた佐橋は、なぜ怪獣が現れるかについて熱論を展開、「怪獣は人間の想像が生み出し、されやがて想像の中で現実化していった」論理は破綻しているが妙に説得力のあるセリフだ。

 ダッシュの攻撃で渋谷から代々木公園に誘い出された怪獣の前にウルトラマンマックスが登場。途中苦戦するも、喫茶店のマスター=一平がいった言葉を思い出し残っていた片方の歯を折って弱らせ、42年前のロケ現場だった奥多摩山中に運び無事解決。

 ラスト、平穏を取り戻した代々木公園に3人が集う。見上げた空に架かる虹とともに、懐かしい自体で「終」。ウルトラQ独特の世界観と、イマドキの特撮ヒーローものの感覚が見事に融合された作品だった。

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2006年1月 8日 (日)

横書きとは、思いもよらぬこと

 大河ドラマ「功名が辻」の第1回を見た。
 オープニングは長篠合戦の場面から。信長、秀吉、家康の三傑そろい踏みの華々しさをえさに視聴者の心をガッチリキャッチ、という狙いだろう。年間通じてのクライマックスシーンを第1回の冒頭で見せるという手法は、、「新選組!」以来3回連続だ(2000年の「葵徳川三代」では第1回丸ごとそれ<関ヶ原の合戦>だったが)。
 そしてオープニングタイトルとテーマミュージック。まず驚いたのがタイトルのあとのテロップがすべて横書き。そういえばこれまでこのパターンはなかった。斬新といわれた「新選組!」でさえやらなかった。ハイビジョン画面を意識したものと思えるが、なれるには時間がかかるかも。ただ、悪くはない。さらに音楽。「秀吉」を手がけた小六禮次郎によるものだが、スローテンポから入ってアップテンポに変化していくリズムが背景のCGとマッチして実にいい(ちょっと金曜時代劇のような感じだが)。
 そして肝心の中身。
 展開は悪くない。今川義元の駿府出発から桶狭間に至るまでがあまりにあっさりしていたが、あまりくどくなってしまうと主役である山内一豊の立場がかすんでしまう。おかげで今川役の江守徹の出番が1分足らずになってしまったのは非常にもったいないのだが。
 信長役の舘ひろし、何か物足りない。セリフのトーンが微妙だ。「利家とまつ」の時の反町信長も当初セリフがこもりがちで不評だったが、回を重ねていくうちに好感を持てる役に成長していった。舘信長もこれからか。
 今回一番存在感があったのは一豊の母・法秀院役の佐久間良子だろう。大河ドラマは「春日局」以来17年ぶりだ。こういうベテラン女優がどっしりと構えて若い主人公を支えるというのが大河ドラマの伝統手法だが、去年の「義経」にはそれが少なかったが最大の失敗ではなかったかと改めて感じた。

 そして、主役の一人、山内一豊役の上川隆也だが、いい意味で新鮮さを感じない。久しぶりに安心してみることのできる主役だ。もう一人の主役、千代の子役(ニコニコ日記に出てた子?)もなかなかいい。それだけに来週、仲間由紀恵になるときが心配だ。

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2006年1月 3日 (火)

大河よりおもしろかった続編

 「新選組!! 土方歳三最期の一日」を見た。
 これほど完成された正月時代劇がかつてあっただろうか。もちろん、大河ドラマで一年間やったあとの続編である分、余計な説明を省けたというアドバンテージはある。そして、その一年間を効果的に活用できるのも利点であろう。だが、連続ドラマの続編でありがちな不自然な設定はまったく見られず(榎本武揚の配役変更にはほっとした)、実にうまく三谷幸喜流がふんだんに盛り込まれていた。
 一番おもしろかったのは、吹越満演じる大鳥圭介の位置づけだった。前半では吹越氏らしく、裏返った声で「ひーじーかたーくん」と幕府の官僚っぽくいやみったらしく応対する。、しかし榎本が決めた降伏という決断に誰よりも悔しがっていることを土方に見抜かれ意気投合。ところが、官軍の奇襲に遭い、土方が撃たれた報を聞いて狼狽し、それまで丁寧に配置していた陣割り用のジオラマをぶちこわして悔しがる姿、すごい演技だった。
 片岡愛之助演じる榎本武揚もよかった。上方歌舞伎の人だそうだが、江戸弁が実にいい。土方とワイン片手に差しで語り、反発する土方をじわりじわり懐柔していく場面は実に見応えがあった。
 そして土方役の山本耕史氏。もう何も言うことはない。個人的にこれほどかっこいいと思った若手俳優は近年いない(山川・・・ry)。最初の場面、「待たせたな」と颯爽と現れるシーン。もうガッチリ心をわしづかみ。もはや土方歳三=山本耕史である。最後、撃たれて死ぬ場面、思いの外あっけないと批判の向きもあるかもしれないが、下手にくどくなく、土方らしい死に方だったと思う。ただ、香取慎吾をあそこで出さなくてもよかったような・・・。

 それにしても三谷先生、やれ「桶狭間」だの「ひよどりごえ」だの、しっかり去年と今年の大河ドラマをにらんだ絡ませ方がにくい。

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2006年1月 1日 (日)

それが紅白の響鬼!

 それにしても紅白には驚いた。鈴木亜美のピッチピチ衣装にではない。なんといっても布施明である。そう「少年よ」、「君の響鬼」である。NHKが、現在他局で放送中の番組を、ここまで前面に出してしまうとは。
 紅白ではこれまで、「キャッツアイ」などアニメの主題歌はいくつか歌われたことはあったが、特撮のそれが歌われることはなかった(間違えてヒーローの名前を叫んでしまったケースはあったわけだが)。それだけでも記念すべきことだが、響鬼だけにとどまらず、威吹鬼、轟鬼に魔化魍まで。
 そして最後のとどめに主役・細川茂樹が登場。もうこれ以上の紅白はあろうか。もう、NHKの英断と、テレビ朝日の寛大さと、東映の熱意に感謝!!

 敢えて言う。白組の勝利はSMAPの歌唱力ではない。響鬼の力である!

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2005年12月28日 (水)

電車男に始まり電車男に終わる1年

 初詣へは毎年、紅白歌合戦が終わると同時に家を出て地元浦和の調神社(「つきのみやじんじゃ」と読む)か浅草寺に行くのが恒例なのだが、2005年は家の事情でどこにも行かずに新年を迎えた。その年越しの時間、何をしていたかというと、「電車男」を黙々と読みつつ泣き笑っていた。まさに「電車男」に始まった2005年だったのである。
 その「電車男」、残念ながら2chでのリアルの展開は全く知らず(ほかの板には毎日入り浸っているのだが)、単行本からエントリーした。その後、映画も見、ドラマも欠かさず見て、ついにドラマのDVDボックスまで買ってしまった。というわけで、クリスマスがらみのこの土日、一気に観てしまった。
 NHKの朝の連ドラと大河ドラマ以外、たいして普通のドラマは見ないのだが(CSでは昔のドラマを見まくっているのだが)、「電車男」に限ってはどっぷりはまりきった。それは、主人公がオタクという、身につまされる設定だったのがなんといっても大きい。渋谷や六本木などと違い、主な舞台が自分の庭の如く隅々まで把握できている“聖地”秋葉原であり、オープニングのアニメがどう見ても20年以上前に観たダイコンのパクリ(制作がGONZOだし)であり、所々に出てくるアニメネタのパロディなも見事にわかってしまうなど、オタク心をくすぐる要素が絶妙に盛り込まれていたのがよかったと思う。
 当初は元ネタや映画とはだいぶかけ離れた展開に違和感を覚えたものだが、ドラマオリジナルのアニメキャラを登場させたり、コミケやメイド喫茶といった「対オタク兵器」を次々に投入していくことで、単なる焼き直しではない、全く新しい「電車男ワールド」を確立することに成功したといえよう。
 ただ、このヒットのおかげで“聖地・アキバ”がオタク以外の層にまで認知され、下手に洗練されつつある現状には、古き良き秋葉原を愛する我々として嘆かわしくもある。

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2005年12月12日 (月)

狙われた街の40年後

 どこからともなく現れた巨大な怪獣や宇宙人が街を破壊する。そこに我らがヒーローがやってきて悪い怪獣を退治し、事件が解決する。特撮ヒーローもの、とりわけウルトラシリーズの基本パターンであり、そんなワンパターンに昭和のこどもたちは夢中になっていた。
 そのワンパターンになれていた私に、強烈な印象を与えたのがウルトラセブンの第8話「狙われた街」だ。
 どこにもある平凡な街・北川町で、一般市民が突然凶暴化して銃を乱射したり、自動車事故を起こしたりする事件が相次いで起こる。原因は街の駅前の自販機で売られていたタバコに麻薬成分が含まれていたためだった。それをモロボシ・ダンらウルトラ警備隊突き止めていくのだが、ここまでは怪獣ものというより刑事ドラマのような内容だ。
 結局、麻薬タバコを仕込んだのは宇宙人・メトロン星人の陰謀だったことがわかるのだが、ダンが突き止めたメトロン星人がいたのはボロアパートの6畳一間の萎びた部屋。ちゃぶ台を挟んで語らうメトロン星人の口から出てきた言葉は、人間の信頼関係を断ち切ってしまえば、巨大化して暴れ回らなくても簡単に地球を侵略できる、というもの。最後は巨大化してウルトラセブンに「倒されて」終わるわけだが、締めのこのナレーションが印象的だった。
 「ご安心ください。これははるか未来のお話です。なぜって?今の人間はそれほど他人を信頼していませんから」

 さて、今週のウルトラマンマックスである。サブタイトルは「狙われない街」、実相寺再び、である(先々週からという意味も含め)。

 舞台はあれから40年後、現代の北川町。普段おとなしい市民が突然暴れ出すという事件が頻発。40年前とよく似た現象だ。実際、「40年前にも北川町でよく似た事件があったそうだ」というセリフが出てくる。だが、今回の原因はタバコではなく、特殊な電波を受信する携帯電話。そして、犯人は40年前ウルトラセブンに「倒された」はずのメトロン星人(演じるは寺田農)。40年前、戦いで深傷を負ったメトロン星人は、アパートの近所の人(お医者さん?)に助けられ、そのごも同じアパートで静かに過ごしていた。

 その後時は流れ、人間は他人を信頼するどころか、礼儀を忘れ、環境を破壊し、ところかまわず大声で携帯電話を使いまくる世の中になり、メトロン星人は地球を侵略するどころかあきれ果て、地球を去るついでに、ひと悪さ仕掛けたのが今回の事件、というお話。

 40年前、図らずも実相寺監督が語った皮肉は、全く反対の方向に流れていってしまったということだろう。

 今回のラストシーンで、子供の頃からメトロン星人と友達で事件を追っていた中年の刑事(六平直政、今回は役者が豪華)が、地球を去っていったメトロン星人に「おれも連れて行って欲しかったな」と語ったひと言。そして最後の最後、メトロン星人の感慨に同情しかけたカイト隊員に「でも・・・」で途切れたミズキ隊員のセリフ。夢の果てに失望した中年と、それでも未来に失望したくない若者。40年という時の流れを見事に表現した秀逸の作品だ。

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2005年12月 3日 (土)

ウルトラにすばらしい科特隊同窓会

 先週平成のこどもたちをすっかりほったらかして、昭和のこどもたちの心をかき乱したウルトラマンマックス。きょうもまた昭和のこどもの心をがっちりつかんだ内容だった。ただし先週のような毒性は全くなかった。
 冒頭でトミオカ長官、ヨシナガ教授、ダテ博士の3人が顔をそろえる。往年の科学特捜隊メンバー、ハヤタ、アキコ、イデのそろい踏み、40年目の同窓会だ(毒蝮さんも来ればよかったのに)。
 何より驚いたのが、40年前のウルトラマン撮影当時に撮ったと思われる3人が写ったセピア色の写真(だから毒蝮さんははずれたのね)。おそらく合成ではないだろう。こういう写真が使えてしまうという、ウルトラマンシリーズの懐の深さを感じさせる。あるいはこの写真の存在を知ったスタッフが思いついた今回の脚本だったのかもしれない。
 マックスが怪獣を倒した後、ダッシュ隊員らと“旧科特隊三人衆”が語り合うシーンで、ダテ博士と、「ダッシュのイデ隊員」とでもいうべき発明が得意のショーン隊員が会話するあたりは「ウルトラにいい」演出だった。

 来週はメトロン星人登場。また平成のこども置いてきぼりか。サブタイトルが「狙われない街」って、実相寺監督・・・・・・。

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2005年11月28日 (月)

連日の蓮司

 大河ドラマ「義経」、今週は「安宅の関」。
 先週の「しずやしず」と併せて、かなりいい仕上がりだったと思う。その前の、怪傑カラス天狗が現れたあたりを見て、大河も地に落ちたかと感じたものだが、この2週で捨てたものでもないなと思い返した。主役のタッキーは相変わらずぱっとしないが。

 今週、一番光ったのは文句なく、石橋蓮司扮する富樫泰家だ。
 山伏姿の義経・弁慶一行の前に、ほろ酔い姿でひょうひょうと現れ、座った目で弁慶を睨みつけて詰問をしていく。そして松平健扮する弁慶が勧進帳を読み(というより暗唱し)、いったん許しを得て関を去ろうする。
 そのとき、「和泉坊、その方待て~ぃ!」と石橋渾身のセリフ。カッコイイ~!
 和泉坊=義経が懐に差していた笛(静御前の形見)に疑念を抱き、討ち取らんとするところを、弁慶とっさの判断で、義経をしかりつけ棍棒でボコボコに(ある意味痛快w)。その涙ながらの弁慶の様子に、本物の義経一行であることを悟りつつも止めに入り通行を許し、酒で痛みをいやすようにと情をかける泰家。(最後の「九郎殿」のひと言は余計だったかも)
 残り3回にしてようやく大河らしさを見られた気がした。

 石橋蓮司といえば、まさに前日、ウルトラマンマックスに変身したあのおっさんだ。70年代の刑事物では犯人役として何度も何度も殺されまくった悪役の定番中の定番だ。今回の富樫泰家も、義経にとっては敵役に他ならないが、ただの悪人ではない役どころを見事に演じきっていた。
 石橋蓮司という俳優が、だだの悪役にとどまらない幅の広い役者であることが、この2日間で、それこそこどもからお年寄りまで幅広く知れ渡ったことは間違いない。

 難を言えば、あそこで巴御前を出す必然性は全くなかったと思う。

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2005年11月26日 (土)

ウルトラウマンMAX

 けさのウルトラマンマックス、ビデオで撮っておいたものを今見終えた。
 果たして、視聴者の何人が内容を理解できたであろうか。
 今回の監督はかの実相寺昭雄。初代ウルトラマン以来数多くの特撮作品を手がけてきた巨匠だ。中でもウルトラマンでは「怪獣墓場」など奇抜な内容が多い鬼才である。
 その鬼才が、いまどきのこども向けウルトラマンをどう描くかと思いきや、、、、のっけから最後までこどもほったらかし。
 あらすじはというと、TV番組「ウルトラマンマックスの脚本家が奇妙な夢に悩まされているうちに、主人公のカイト隊員と一体化してしまっていくという、妄想世界の話。と、書いては見たものの、他人に説明できるほど、私も内容をまともに理解することができなかった。とりあえず公式サイトを読んでください。
 こんな番組を放送したTBSの勇気に敬意を表したい。しかも土曜日の朝7時というさわやかな時間に。このような、大人向け、というよりオタク向けの内容にもかかわらず、我慢強く30分間見続けたこどもは、将来偉人になるに違いない。ただし、ダッシュの隊員服を着た不気味なおっさんと、可愛らしい女性隊員から化身したこわ~いオバサンの姿がトラウマになって脳内にすり込まれたままで。

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2005年11月14日 (月)

ありきたりの筋が現実に?

 女性に対して日頃不得手な男が、たまたま親切にしてくれた女性に強い好意を抱き、その女性に自分の気持ちを伝えようとしながらうまくいかず、言葉足らずから相手の女性に不快感を抱かれて嫌われたことに逆ギレして恨みを抱き、ついにはその女性を殺してしまう。

 以上は、さっきCSで放送していた、1979年制作の刑事ドラマ「Gメン75」のあらすじの一部である。このような筋のドラマをこれまで何度見たことか。そしてまさかこれと同じパターンの事件が現実に起ころうとは。いうまでもない、町田の女子高校生殺人事件のことである。
 映画やドラマや小説を能動的にまねして起こす犯罪というのはよくあるが、図らずもまねてしまった事件というのは珍しいのではないだろうか。
 それにしてもタイミングのよすぎる放送だった。ただ、これが地上波なら放映は自粛してたかもしれないな。

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2005年11月 2日 (水)

インドの山奥で~

 昨日、CSで「」を見た。しかも第1話。実に30数年ぶりだ。
 リアルタイムでも第1話から見ていた作品で、当時、家の近所にあった浦和の名店センターで「レインボーマンショー」を見に行ったほど愛着があるヒーローだった。だが、そのころ小学校に上がる前の自分に細かい内容の記憶などあるはずもなく、改めてみてみると、恐ろしくショッキングな内容であることを思い知らされた。
 なにしろ、いきなり舞台は印パ戦争から始まるのである。70年代前半の当時、子供番組で、あまりにもマイナーではないか。しかもその戦争に、強くなるために修行しようとやってきた18歳の日本人青年が巻き込まれそうになるという、突拍子もない展開。さらに、その日本人青年・ヤマトタケシは、戦争難民の親子を助けようと、東パキスタン兵に撃たれてしまう。そこへ「奇蹟の人」ダイバ・ダッタがやってきて救いの手をさしのべるとともに、修行を開始するというところで「つづく」。

 つまり、レインボーマンは出てこない。いや、正確にいうとダイバ・ダッダの妄想のしーんとして最後に出てくるが、主人公が変身するというところまで行かない。少なくとも、レインボーマンが悪人と対峙するというシーンは一切ない。昨今の、おもちゃ会社主導ともいえる特撮ヒーローものなどと比較すると、まさに奇跡ともいえる内容だ。
と同時に、現代には成立し得ない、麻薬のような怪しさといとおしさを漂わす作品であると改めて感じさせた。
 ご存じの向きも多いと思うが、この作品、このあと放送禁止用語連発、問題表現続出の楽しい番組へと仕上がっていくわけだが、どんな発見が待っているか、実に楽しみである。
 しかしこんな作品を、当時幼稚園児だった自分はよくも見ていたものだ。

レインボーマン放送スケジュール

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2005年10月27日 (木)

オンディマンドTV、一気に=WPC EXPO

 東京ビッグサイトで開催中のWPCEXPO2005を見てきた。CEATECの焼き直しイベントといった趣がすっかり定着している(w)WPCEXPOだが、よくよく見れば、新鮮さがないわけではない。
 入り口の突端というブースの並びによる効果もあり、最大の目玉といえそうなのは、先にこのブログでもふれたKDDIのワンセグ放送対応ケータイ「W33SA」だ。これもCEATEC2005ですでにお披露目されたものではあるが、正式発売の記者発表をした直後とあって、会場一の人だかりだった。
DSCN0055 このイベントの主ともいえるウィンテル陣営のブースに囲まれた東芝ブースでは、これまたCEATECで話題を呼んだ年内発売予定といわれるHD DVDプレーヤーがマイクロソフトブースのとトイ面に並べてあった。HD DVD陣営における両社の親密関係を強調する意識が伺える。

DSCN0064 さて、今回のWPC EXPOでもっとも印象的だったのは、ビデオオンディマンド関連のブースが固まって出展していた点だ。まず目に付いたのがレンタルビデオショップ大手のGEOのオンディマンドサービス。キャンペーンガールが配っていた紙袋には、サービス概要のパンフレットのほか、なぜかレトルトカレーとファンタ・グレープの缶が入っていた。
 そのすぐ隣では日本テレビのオンディマンド・サービス「第2日本テレビDSCN0063と、楽天騒動で話題豊富なTBSのミニブースが軒を連ねていた。ちなみに第2日本テレビはきょう深夜、地上波の放送終了と同時にサービスを開始するそうだ。
 ビデオ・オンディマンド・サービスはNTTやヤフーがすでに始めているが、民放キー局が本格サービスを始めるのを契機に、大きな波がやってくるのだろうか。

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