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2006年2月28日 (火)

今年のトレンド「Origami」遊び?

 先月から続けている「もっと脳を鍛える大人のDSトレーニング」のおかげで、私の脳年齢は20代後半を維持できるようになった。心なしか、頭の回転が若干よくなったような気がしている。きょうが何月何日の何曜日かはすぐに答えられるようになった(それだけかよ)。
 そのゲームの中に出てくる、川島隆太教授による脳を鍛えるワンポイントアドバイスで、折り紙を作ってみるのが脳の刺激に効果的だというが出てくる。確かに、指を動かすのは老人のボケ防止にも役立つといわれるし、日本独特の文化という点からも折り紙が再評価されているようだ。
 そのことをビル・ゲイツも知っていたのかどうかわからないが、マイクロソフトが「折り紙」を出すらしい。

新しいハードウェア? MSのOrigamiプロジェクトめぐり飛び交う憶測

 コードネームから推測するに、日本市場を総統意識していることは間違いあるまい。上記の記事はちょっとあおりすぎのようにも思えるが、やり方次第ではブレイクする代物になる期待もなきにしもあらず。この手の携帯端末において、日本市場ではうまくいった試しのないマイクロソフトだったが(例=CE)、ウィルコムのW-ZERO3がバカ売れしている現状をふまえると機が熟しているかもしれない。しかも、iPod、DS、PSPと、携帯複合端末市場が熾烈な戦いが繰り広げられている状況を、指をくわえてみている愚はないと思うのは必然だろう。さらに、“せっかくの”XBOX360ユーザーとしては大いに大いに期待してしまうのである。

 今年後半には(来年じゃないだろうなあ)Vista登場という一大イベントを控えているマイクロソフトだが、その前(9月の東京ゲームショーあたりか)にひとトピックありそうだ。
 その前に、明朝のアップルのサプライズが気になる。

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2006年2月27日 (月)

轟轟戦隊ボウケンジャー Task.2

 仮面ライダーの敵といえばショッカー、秘密戦隊ゴレンジャーの敵といえば黒十字軍、キカイダーの敵といえばダーク。古来特撮ヒーロー番組では、一つの悪の組織が毎週毎週違うか偉人を送り込んで主人公と戦い、ライダーキックやゴレンジャーストームなど必殺技の前に敗れ去っていくというのが定型だった。
 しかし、先週から始まった轟轟戦隊ボウケンジャーはかなり違うらしい。
 先週の第1回では、主役の5人以外で唯一顔をさらしていた大神官ガジャ。悪の組織というより、ボウケンジャーがうっかり目覚めさせてしまった、どちらかというとかわいそうな人なのだが、その大神官が突如海中から現れた巨大な竜に飲み込まれてしまうところから第2話が始まる。その巨竜は別の悪の組織ジャリュウ一族のもで、この大神官を利用してお宝をものにしようと企むというのが今週のお話だ。こうした敵の組織群をボウケンジャー側は「ネガティブ・シンジケート」という呼び名でまとめている。こうした組織は世界中にあるらしく、次回予告にもさらに違う組織(今度は和風?)が紹介されていた。いろいろなのが出てくるのはおもしろそうだが、ちょっとわかりにくい。懲りすぎて個々の敵キャラの味が薄まらないよう期待したい。

 今週はイエロー・ピンクの両ヒロインの特徴がはっきり表され、こちらはおもしろかった。
 萌え萌え系の超天然キャラのイエロー・間宮菜月は、明るい性格の景には何かの事件をきっかけに記憶喪失になってしまっているという影を持つ。一方のピンク・西堀さくら(ちなみにボウケンジャーの5人の名字は日本の著名冒険家からとっている)は生真面目でちょっと口うるさい姐御肌。それでいて、滝に飛び込むのもものともしない行動派。そんな性格もあって、素性もわからず無茶な行動をする菜月に、最初はきつく当たるさくらだったが、菜月の切ない心情を知ってようやくうち解ける。
 前回はレッドとブラックの、男と男のぶつかり合いというのが話の軸だったが、今回はいわば“女の場合”。両方の回を対比して見直してみるのもおもしろい。

 で、問題のブルーだが、ネガティブ・シンジケートの素性を素早く突き止めるなど情報つであることはわかったが、相変わらず影が薄い。来週は主役のようなので、大いに期待(山崎真実扮するくのいちとの絡みも含め)したいところだ。

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2006年2月25日 (土)

実況の金メダリスト・刈屋アナウンサー

 きょうはもう何もいうことはあるまい。荒川静香の金メダルは見事いうほかない。先に指摘したとおり、やはりヒロインは強かった。朝8時まで起きていてよかった。

 で、何に感心したって、荒川選手の演技以上に感心したのはNHK・刈屋富士雄アナウンサーの神業ともいえる実況である。2年前のアテネ五輪で、「伸身の月面が描く放物線は、栄光への架け橋だー」という名セリフを残したことで一躍有名になったあの人だ。長野五輪からNHK杯フィギュアなどを通して長年彼女を見つめてきた刈屋アナから聞かれた「これまで9年間見てきましたが、これほどすばらしい荒川選手の演技を見たことがありません」という言葉には、最高の説得力と、アナウンサーとしての充実感が満ちあふれていた。
 そして、荒川選手の金メダル獲得が決まったあとに語った言葉。

「よく『オリンピックを楽しみたい』という言葉を口にする選手がいるんですけれども、最高に仕上げて来た人がはじめて楽しめるんですね」

 圧巻である。解説者(佐藤有香の解説も決して悪くないが)の存在を忘れてしまうほどの、プロフェッショナルの実況を聞いた。
 煮え切らない日々が続いてきたトリノ五輪だったが、一つの実況にすべてが報われた思いだ。

おまけ、イナ・バウアー

        _ ∩
      ⊂/  ノ )
      /   /ノV   
≡≡≡≡し'⌒∪
     '┴┴ ┴┴'
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2006年2月22日 (水)

オタク的フィギュア3人娘の見方

 先ほどはまじめぶった話を書いてしまったが、わりと反響があったようなので一安心。
 で、ここからは下世話な話。安藤美姫選手の涙をかばった形になったが、私の好みは残念ながらミキティではない。美人で色気もあって(個人的に眞鍋かをりに似てると思う、異論があればコメントどうぞ)特に落ち度はないのだが、オタク的な見方では彼女は何かが違うのである。
 村主章枝も、やはり何かが違う。彼女はミキティとは違う色気を感じる(俳優の古田新太が「ミキティと村主ではいるお店が違う」とラジオで言っていたが妙にツボにはまった)。たれ目なところにかわいらしさを感じるがオタクの好みではない。
 オタクの私にとっては、荒川静香こそナンバーワンなのである。3人の中でも特にスラッとした体型と、演技に臨むときのキリリとした表情は、戦隊シリーズのヒロイン、それもピンクではなくイエローのイメージと完全に合致するのである。
 昨今のオタク風潮からすれば、萌え系に近いミキティの方がオタクの好みのように思われるかもしれない。しかし、特撮を基盤にした私のような昔ながらのオタクにとってはそうではないのである。
 強気だけは人一倍だがたちまちピンチに陥って、あわやというところでレッドに助けられるのがピンクの典型(今年のボウケンジャーは違うようだが)だとすれば、自ら危険に飛び込んでいって、ピンチには陥るもののギリギリのところで自らの力で危機を脱するのがイエロー・ヒロインのイメージだ。そんなキャラクターが、荒川静香には似合うのであり、オタクはそれを重ね合わせて妄想に走るのである。
 そんな頼もしいお姉さんキャラの荒川選手の活躍を期待しつつ、今宵はしばし短い眠りにつくとしよう。

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2006年2月21日 (火)

日本人スポーツ記者の水準

 安藤美姫選手が記者会見の場で大泣きしたことが話題になっている。トリノ五輪フィギュア・スケート女子の競技を前にした心境を日本代表の3人に聞くという会見で、最後の質問だかで安藤選手に日本のテレビ局の記者が「亡くなったお父さんにどのような誓いを立てて滑るか」と訪ねたのが引き金になったようだ。
 いったいこの記者は何を安藤選手にさせたかったのだろうか。この記者は桂小金治か(古い!)。安藤選手の涙を引き出して競技前の絵にでもしたかったとすれば、実に古典的な手法だ。そして、スポーツ記者として破廉恥で卑劣極まりない行為だ。競技前で周囲が選手の気持ちに気を遣っているなかで、それを揺さぶるような質問をしてどうする。まして活躍を期待しているはずの自国の選手に向かって。この国のスポーツジャーナリズムの水準というやつをかいま見た気がする。

 興味深かったのは、この会見を受けての各マスコミの扱いだった。
「美姫、涙の誓い!亡き父に捧げる演技を…4回転トライ宣言」(サンケイスポーツ)
「美姫大泣きで会見打ち切り」(日刊スポーツ)

 前者のサンケイスポーツはこの記者に便乗した見出しだ。記事の内容を読むと、質問した記者を批判するような書き方になっているが、この見出しがそれを全否定してしまっている。新聞では記事を書く人と見出しを作る人が別の場合が往々にしてあるのだが、見出しを作る人の方が権限が強い。つまりいかに充実した内容が書かれていようがこの見出しがこの新聞のスタンスということになる。すなわち、サンケイスポーツは安藤選手の涙で新聞を売ろうとしたわけである。
 一方の日刊スポーツ。こちらは「会見でハプニングが起きた」という事実を比較的冷静に書いている。サンケイに比べると見出しも落ち着いている。だが、安藤選手の写真を大々的に載せているところに色気が覗く。
 このようなスポーツ紙に対して、一般紙やNHKは一様にスルー。民放テレビについては見ていないのでわからないが。
 一般紙やNHKの記者はスポーツ選手の会見では競技のことだけ書くという線引きができているため、何に触れるべきではないかという判断ができるのだが、民放テレビやスポーツ紙はそのあたりが曖昧、よく言えば自由、悪くいうと節操がない。
 今回の五輪でも、日本選手はもっとメダルが取れるはずという妄想を多くの国民に与えたのは、「成田童夢メダルへ」「原田メダルだ」などとはやし立てたのは民放とスポーツ紙、さらにNHKだ。今回の問題質問も、そうした土壌が生み出したボロだ。ただ、こうした報道姿勢は今後改まるかというと、まずそれはないだろう。6月のドイツワールドカップでも、2年後の北京五輪でも同じことが繰り返されよう。
 だが、読者、視聴者はすでに気付いている。こういう報道姿勢が嘘くさいことを。現に今回はまったく結果が伴っていない。スポーツ新聞も売れていない。旧態依然の卑しい姿勢を続ける限り、自滅の道をたどることになろう。

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2006年2月19日 (日)

轟轟戦隊ボウケンジャー第1回

 ということで、シリーズ記念すべき第30作、「轟轟戦隊ボウケンジャー」がきょうから始まった。
 新番組で、まず変わったのが画面構成。ついに16:9のハイビジョン方式になった。特撮(特に東映制作)といえばフィルム撮りというのが、わりと最近まで続いていて、それが特撮マニアにとって美徳でもあったりしたわけだが、薄型大画面テレビが飛ぶように売れるようになったという寄る年波にはもはや勝てないというわけか(それでも未だにこのような番組をベータマックスでとっている猛者がいたりするから特撮オタク界は恐ろしい)。でも、さすがに絵は抜群にきれい。ダイナミックなアクションが実に映える。

 さて、中身だが、前作のマジレンジャーのファンタジーとは対照的に、乗り物といい武器といい、メカニックを強調して描いているのがまず目を引く。このあたりは前々作のデカレンジャーに近い。やはり「特殊車両」の方が「魔法使いのマント」よりこどもに売れるというバンダイの判断なのか。
 キャラクター構成としては、まずレッドが絶対的なリーダー。1995年の超力戦隊オーレンジャー以来の強いレッドだが、オールドファンには第1作、秘密戦隊ゴレンジャーのアカレンジャー・海城剛と重なる。
 対して新入りながらリーダーに反発し出し抜こうとするブラック。科学忍者隊ガッチャマン(そもそもこれが戦隊モノのモチーフとの説も)のコンドルのジョーのようにも見えるが、やや線が細いのはいまどきの流れか。そういえばコンドルのジョーも専用車両はレーシングタイプのスポーツカーだった。
 そして、先にもここで書いた“問題の”ブルー。ブラックと違ってリーダーには忠実だが、描写がまだ少なく、性格付けはまだ不明。きょうのところは「限りなく透明に近いブルー」という表現が的確か。
 今回も女の子は2人。まずイエロー。ちょっとデンパが入っているというか、はやりの萌えキャラというか、おとぼけ担当のようだが、それでいてエスパーの如く妙に勘が鋭い。今後の鍵を握っていることを匂わしている。
 もう一方のヒロイン・ピンク。冷静沈着な性格のサブリーダーで、ブラックからは「さくら姉さん」と呼ばれているところから、姐御肌風の位置づけの様子。はやりの言い方をすれば「ツンデレ」というやつか?女性隊員でこういうキャラは初めてではなかろうか。しかも5人の中ではすでに一定の知名度がある末永遥を起用している点が興味深い。今回のヒロインは2人とも、特に作り手のこだわりが感じられる。

 そしてもう一つの目玉・巨大ロボット。5台の特殊車両・航空機による合体シーンはやはりワクワクする。マジレンジャーでは各キャラクター自身がロボとに変身して、さらに合体するというユニークなプロセスだったが、シーンとしては今作や前々作のようなメカニックバリバリと比べると弱いのかもしれない。
 そのロボットが持つ武器は、ツルハシとスコップ。土(ryじゃん!しかも、ツルハシで直接敵を叩くのではなく、わざわざ地面を掘り返して相手を転倒させるというヤケに回りくどい攻撃を仕掛ける。こどもがまねしてツルハシで友達を傷つけるような事態を誘発すると大変だとでも思ったのだろうか。
 一方の悪の組織だが、幹部は今のところ一人だけ。いわゆる怪人というのはまだ出てこない。戦闘員は石像からよみがえったので素手で殴ると硬い。こちらは今後に期待。

 ここ数年の戦隊モノはどれもいえることだが、ファーストインプレッションは実にいい。前宣伝も派手に行われ、かつての、30分番組がいつの間にか5分削られたり芸能人の墓場などと揶揄された、特撮がひでりとされた時代を知る身としては隔世の感がある。果たして今後どう展開していくのか。30作目ということで、これまでの実績を生かした趣向などはあるのだろうか。期待したい。

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ブルーの30年

 きょう19日から始まる「轟轟戦隊ボウケンジャー」で、戦隊シリーズは記念すべき30作目となる。1975年放映の第1作「秘密戦隊ゴレンジャー」をリアルタイムで見て、モモレンジャーのハイキックに興奮していた私としては、よくもこんなに長く続いたなという印象である。
 先日その「ボウケンジャー」のお披露目とこれまでの29戦隊歴代の「レッド」が一堂に集結したイベントが東京ドームシティで開かれ、多くの小さなこどもたちや「大きなおともだち」でにぎわった、そうだ。
 一方、きのう18日、戦隊シリーズに欠かせないもう一つの色、「青い戦士」(の中の人)たちが集うイベント「青祭り」が、新宿・ロフトプラスワンで行われた。こちらには小さなお友だちの姿は微塵もなく(無理矢理連れてこられたと思われる少年が約1名)、150人弱入る会場に30前後の女性が7割、オタクが3割という微妙な混ざりよう。主催はロフトプラスワンではおなじみ、読売新聞政治部記者にして特撮オタクの女王・鈴木美潮サマ。公式の赤の集まりなど足元にも及ばぬ実に実に濃い内容となった。
 登場したのは年代の古い順に、
   超電子バイオマンのブルー・スリー
   超新星フラッシュマンのブルー・フラッシュ
   高速戦隊ターボレンジャーのブルー・ターボ
   地球戦隊ファイブマンのファイブ・ブルー
   激走戦隊カーレンジャーのブルー・レーサー
   超力戦隊オーレンジャーのオー・ブルー
   救急戦隊ゴーゴーファイブのゴー・ブルー
   未来戦隊タイムレンジャーのタイム・ブルー
   百獣戦隊ガオレンジャーのガオ・ブルー
 さらにそれぞれの付添人として各ブルーの同僚が1,2名加わり何とも賑やかなイベントとなった。(個人的にはイエロー・レーサーの本橋由香さんを生で見れて感激!!)
 それぞれ、撮影当時の裏話などを披露。とりわけ興味深かったのは、オーディションの話。当初はレッド志望でオーディションを受けに来たのに、レッド役の選から漏れた結果、ブルーに回ったという人が少なくなかったようだ。また、「イケメン俳優」の代名詞となった最近の作品の役者とは違い、バイオマンなど80年代頃の戦隊俳優は骨折なんて当たり前のハードなアクションが課せられていたことなど、30年の歴史を物語る興味深い話が聞けた。
 さらに、美潮サマによる歴代ブルー分析。ブルーというと、熱血漢のリーダーであるレッドとは対照的な、クールなサブリーダーというイメージが一般的に語られる。初代のアオレンジャーがまさにそのプロトタイプで、それが5作目の太陽戦隊サンバルカン(1981年放映)のバル・シャークあたりまで続いたという。しかし、美潮サマの分析によると、このあとの大戦隊ゴーグルファイブのゴーグルブルーあたりから、クールな役回りを新色の「ブラック」に奪われ、どちらかというと線が細い、一見頼りなさげなキャラへと変化していき、中には女の子がブルーになるケースさえ出てくる。そして徐々につかみ所がなくなり迷走を続ける。それでも、ここ数年は原点回帰なのか、「クールなサブリーダー」という存在に戻りつつあると同時に、魔法戦隊マジレンジャーのマジ・ブルーのようなしっかり者という性格も加わってきているということだそうだ(納得できるような、ただのこじつけにしか思えないような・・・)。

 新戦隊の「ボウケンブルー」も、設定によるとまじめなしっかり者という位置づけのようだが、果たしてどんなブルーになるだろうか。

340340.net

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2006年2月16日 (木)

「国盗りが辻」?

 大河ドラマ「功名が辻」、なかなかおもしろい。この10年間でも5本の指には入る(つまり中より上)作品と思う。
 ただ、原作を読み返してみて思った。これは司馬遼太郎の「功名が辻」ではない。大石静の「功名が辻」、もしくは「国盗り物語の後半」+「功名が辻」というべきであろう。前にも指摘したが、司馬版「功名が辻」とドラマとでは始まりの時期からして違う。これまでドラマに出てきた、桶狭間の合戦、墨俣一夜城築城から稲葉山城落城までの一連の展開、明智光秀の信長の正室・お濃との関係、お市の浅井輿入れといったシーンは、司馬の「功名~」には一切出てこない。それどころかお市やお濃などかけらも登場しない。
 一方、光秀とお濃がいとこの関係にあるというのは同じ司馬原作の「国盗り物語」における設定である。足利義昭登場(三谷先生サイコー!)のあたりも、「功名~」では一切絡まないが、大河版「国盗り物語」(1973年放映)の伊丹十三が演じた義昭をほうふつとさせる。しかも、大河版「国盗り~」で光秀役だった近藤正臣が、さりげなく細川藤孝として登場するとは、オールドファンの心をくすぐるツボをわきまえており、何とも心憎い。
 原作を途中まで読んでみて思うに、「功名が辻」は戦国モノの司馬作品において“上級編”という位置づけという見方ができる。つまり、「信長の野望」風な展開でいうところの、信長が桶狭間で今川義元を破って、美濃を攻めて岐阜に入って、浅井と同盟して、足利義昭を擁して京に上り、浅井の裏切りによる窮地を脱して、姉川で朝倉・浅井を打ち破って、武田信玄が上洛途中で死んで、長篠で織田・徳川連合軍が武田騎馬隊を鉄砲攻撃で潰し、安土城を築き、本能寺の変で信長が自害するという歴史の王道的な流れを、「功名~」では比較的軽く流している傾向がある(姉川や長篠のあたりはかなり詳細に描いているが)。そうした流れは一通り理解した上で、信長でも秀吉でも家康でもない、いずれ大名まで出世するものの天下人とは遠い山内一豊という凡庸な武将とその賢妻にスポットを当て、戦国時代のサイドストーリーとして成立させたのがこの「功名~」ということだ。
 ただ、それをそのまま表現するだけでは、大衆相手の大河ドラマとしては物足りない。そこで、一豊と千代がいた時代のマクロ的な流れを、戦国モノ司馬作品の入門編ともいえる「国盗り~」の世界観を持ってくることでフォローするというのは、悪くいえば安易な発想ととれなくないが、脚本家のセンスが生きればおもしろい展開が期待できる。少なくとも今のところはそれが奏功していると私は思う。
 だが、タイトルはあくまで「功名が辻」である。「国盗り~」パートはほどほどでなければ本末転倒となってしまう。今後、豊臣秀吉による天下統一、関ヶ原の合戦へと進んでいくことになるが、本能寺の変、山崎の戦いで終わる「国盗り~」以降、どう展開させていくか、オールドファンをいかに納得させられるか、脚本家・大石静の力量に期待したい。まだだいぶ先ではあるが。

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2006年2月13日 (月)

日の丸飛行隊よふたたび

 トリノ・オリンピックが始まった。表向きは「意外な残念な結果」が続いている日本勢だが、知り合いの複数の運動記者の見方によれば「確実にメダルが取れそうなのは女子フィギュアの3人のうちどれかとスピードスケートの加藤条治くらい」なのだそうだ。これら以外でメダルが取れればサプライズと思ってみれば、かえって安心してみられるというものだ。
 とはいえ、札幌の「日の丸飛行隊ワンツースリー」や長野での盛り上がりを知る身としては、ジャンプ陣のふがいなさは寂しい限りである。原田雅彦に至っては想定外の規定違反で失格。牛乳1本分足りなかったとは、雪印乳業の広告塔の名がなくというものだ。
 原田というと、個人的に思い出すのは94年のリレハンメル・オリンピックの際のことである。長野での感動のおかげでもうすっかり忘れておられる人も多いだろうが、長野の原田が感動のカリスマとなりえたのはリレハンメルでの団体戦での失敗ジャンプがあればこそである。
 その団体戦で日本が銀メダルに終わった翌日、前もってアポを入れておいた取材の仕事で、雪印の役員に面会した。当時私は経済部の記者をしており、取材の趣旨は同社の業績に関するものだったのだが、当然、話は前日の原田雅彦の失態にも及んだ。相手のI常務は「あいつはいざというところで度胸がないんだよな」と広告塔のふがいなさをエラそうに嘆いたのが印象的だった。ちなみのそのI常務、その後社長にまで出世したのだが、2000年の集団食中毒事件で逮捕された(テレビにもたびたび登場したので見覚えのある方もおられよう)。
 話がそれ気味だが、そんな自社の役員にも叩かれながらがんばってきた原田だけに、こんなふがいない終わり方(バンクーバーもでえるのか?41歳になるが)は残念この上ない。
 もう一つ、ジャンプがらみで忘れられないことがある。
kasaya  92年12月のこと。やはり企業業績に関する取材で、ニッカウヰスキーの役員にアポを取り、表参道の同社本社を訪れた。受付の前で待っていると奥から広報担当の人がやってきた。「広報部長の笠谷と申します」と挨拶とともに名刺を交換した。広報にしては妙にぎこちなく、記者慣れしていない様子の、背がすらっと高いのが印象的な中年男性だ。受け取った名刺を見ると「笠谷幸生」という名前(写真)。どこかで聞いたような。
 一通り取材を終え、記者クラブに戻りながら、どこかで聞いたことのあるその広報部長の名前が気になってならない。ふと、札幌オリンピックの金メダリストと同じ名前であることを思い出した。クラブに戻り、同僚の先輩にその話をすると、「それ本人だよ」といわれあ然。図らずも、あの日の丸飛行隊の隊長と「普通の人扱い」で会話を交わしてしまったのである。
 後日、テレビで笠谷氏のインタビューを見た折、確かにあのニッカウヰスキーの広報部長であることを確認した。だが、20年も前にテレビで見た姿から、いざ本人を目の前にしたところで気付かないのは当たり前。まして、スーツ姿の日の丸飛行隊では。

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2006年2月12日 (日)

表参道ヒルズ 人大杉

omote1  きょうオープンした表参道ヒルズに行ってきた。
 何しろ人があふれていた。地下鉄表参道駅の改札を出るまででさえ一苦労である。しばらくぶりに来た同駅だったが、そこらじゅう工事だらけで洞窟のような殺風景だった以前とは変わり、カフェなどの店舗が整然と立ち並ぶこぎれいな空間となっていた。駅のあちこちには赤いスタジャン姿のガーディアンなんとかの面々が徘徊しているのが目立つ。人出の整理のためにいるのだろうが、はっきりいってジャマ!
omote7 omote5  そんな風景を横目に地上に出ると、駅の中とは比較にならない人の洪水。流れに乗って坂を下っていくと、入場規制の立て札が立ちはだかる。列に並ぶこと20分。その間、周囲を見渡すと、フジテレビとおぼしきクルーが取材のための打ち合わせをしている姿が見えたかと思えば、別のところではテレビ東京のスタッフがカメラを回している。毎度ご苦労なことで。
 ようやくヒルズの建物内に到達。入場規制のおかげか、内部はそれほど人が詰まっていることはなく、ゆったりと歩けた。
omote2 omote3  店舗が入っている本館は地上3階地下3階の6層構造で、らせん状の緩やかなスロープを歩いていくことで上層階まで上がっていけるというユニークな構造が特徴だ。吹き抜けを挟んだ向かいのデッキが一見、同じフロアに見えるのだが、間違った方向から行こうとすると確実に路頭に迷うようにできているというわけである。エスカレーターもついているので、なれないうちはこちらを使った方がリスクはないだろう。
 有名ブランド店などの説明は、まったく興味がないので省略!3階はレストランのフロアだが、どこも気の遠くなるような長い列ができていたのでこれもスルー(じゃあ何しに来たんだ)。
 そのスロープ伝いに最上階まで上がると、同潤館とつなぐ屋外デッキに出る。ここからは表参道ヒルズの裏側が望める。そこには、ファッションの街表参道とはまったく対局の、むしろ郷愁を誘う風景があった。
omote4  そして今度は同潤館の中へ。旧来の同潤館アパートをリフォームして、元の形を生かしながらも、こじんまりとしたおしゃれな建物に仕上がっている。ただ、いかんせんここも人があふれており店舗など入れる余地もない。
 結局人混みのせわしない中、何も買わず何も食べることなく、30分そこそこで外に出てきてしまった。やっぱりこういう新スポットは初日に行くとろくなことがない。もう少し落ち着いて人がまばらになった平日にでももう一度行くことにする。

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2006年2月 8日 (水)

「松下電器より心からのお願いです」

national2 松下電器からのダイレクトメール、あなたの家にも届きましたか?来ていないというあなた、日本に住んでいませんね。もしくは不法入国者ですね。

 しかし不思議な手紙である。宛名の書いていない手紙を受け取ったのは、実物としては初めてだ。電子メールでは死ぬほど来るが。聞けばこのDM、日本の全世帯6000万軒に送付したそうだ。単純に考えて、郵送費用だけで30億円。不幸の手紙もここまで書ければ一流だ。
national3
 昨年12月、松下電器は一定期間自社CMをすべてこのお知らせに差し替えて、石油ファンヒーターの回収を呼びかけた。同社1社提供の「水戸黄門」に至っては、CMの時間はこのお知らせの特別ロングバージョンを仕立て、世の時代劇ファンの恐怖心をあおりまくっていた(下手な悪代官よりたちが悪い)。それで回収できたのは目標の6割に満たなかった。

national1  そもそもこのファンヒーター、一番古いものだと1985年、いまから20年も前に作られたものだ。我が家の耐久消費財を見渡す限り、20年間使い続けているものは一つもない。親元から独立したのが15年前だから当然といえば当然だが。それでも15年前から使っているものは、テレビを乗せているサイドボードだけである。 そのあたりから推測するに、対象の機器の大半はすでに東京湾岸の地の底深くに眠っているのではないだろうか。
 果たして30億円の郵便代は効果があるのだろうか?

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2006年2月 7日 (火)

ポータブルTVの可能性

 ワンセグ放送の正式サービス開始まで2カ月を切ったが、au(三洋電機)が対応機の販売を開始したのを皮切りに、ここに来て各メーカーの動きが顕著になってきた。ソニーがバイオノートtypeTにワンセグチューナーを搭載したことについてはここでも紹介したが、こんどは松下電器がポータブルDVDプレーヤーに搭載したものを出してきた。

松下、ワンセグチューナ搭載のポータブルDVDプレーヤー
-9時間のワンセグTV受信が可能。実売9万円

 ケータイを想定して企画したのがワンセグの本分だが、家電業界の両雄が電話機ではない機器から手を付け始めたところが興味深い。
 試験放送をごらんになった方は実感されていると思うが、ワンセグの画像は非常に安定している。電波が届く場所であれば、基本的に画像が乱れることがないというのがデジタル放送波の真骨頂である。だから、地上を走っている電車(地下鉄は今のところ×)や車に乗りながらでも、これまでのような砂嵐混じりの映像に悩まされることなく、居間で見ているのと変わらないクリアな絵が味わえる。
 ポータブルテレビというのは大昔からあり、かつて「ラテカセ」(ラジカセ+テレビ)というものもあったが、いずれもたいして売れる商品にはならなかった。それは、ブラウン管ゆえに重すぎることと、外出先では画像が安定せず満足に視聴できないことにあった。しかし、ワンセグなら、上記の松下のものだけでなく、PSPやPDA(ウィルコムのW-ZERO3など)サイズの受像器も成立する。メーカーサイドも、ケータイにこだわることなく、スタイリッシュで個性的なポータブルワンセグテレビをさまざま出してくるようになれば、新たな市場に育ちそうな気がする。

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2006年2月 2日 (木)

秋葉原カレー事情

 最近秋葉原を歩いていてふと気付いたのだが、この界隈にはカレー屋がやたらと多い。それもここ1、2年で急速に増えた気がする。

 アキバのカレー屋の代表的な存在といえば、牛丼専門店「さんぼ」の向かいにある「ラホール」だろう。非常に辛く小麦粉を使わないさらさらしたルーのベンガルカレーが特色だ。値段も全メニュー1000円未満とリーズナブルだ。

 JR秋葉原駅昭和通り口正面の横断歩道を渡ったところにある「CoCo壱番屋」も定番の1軒だ。名古屋ではおなじみのチェーン店で、10年前、わたしが名古屋に住んでいた折には週に3度は入り浸っていた。辛さと量の選択幅が広いのがこの店の特徴だが、私の場合、5辛より下のメニューを食べたことがない。

 新参者では、昨年5月に開店した「ゴーゴーカレー」。これも昭和通り側、昨年末に撤退した「ロケット」の並びにある。シンプルなルーに揚げ物などのトッピングをしたのが基本形で、辛さの選択肢はないが、程よい辛さは悪くない。加賀・金沢が発祥の店らしく、松井秀喜がホームランを打った日に行くとトッピングのサービス券がもらえる。

 電気街からやや離れるが、交通博物館の前を通って靖国通りに出る手前にある「トプカ」も隠れた名店だ。横浜・関内のカレーミュージアムにも出店しているので知名度はあるが、本店の場所は意外と知られていないのではないか。チキンが入った典型的なインドカレーが特色で、かなり辛め。

 秋葉原駅電気街口南側に隣接する「Time」もなかなか。ビーフカレーは肉が多めで、たかが駅のカレー屋と見くびるなかれ。電気街口の北側を出たところにあり、駅の中からも入れる「Spisy」も捨てがたい。駅ナカだけにSuicaを使えるのがありがたい。

 カレーはカレーでも、カレーうどんの店中川屋も押さえておかねばなるまい。ソフマップ4号店の地下1階。巨大な穴子の天ぷらが乗ったカレーうどんをはじめ、メニューは豊富だ。

 以上に挙げたほかにも見逃している店があると思う。もし「ここの方がうまい」「あそこをはずすとは何事か」という意見があればコメントをいただきたい。

秋葉原カレーマップ

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